arrow_upward
menu
2004年 春号(第7号)…さぁ、がんばろう!
湖畔に立つ新郎新婦(撮影:岡村理栄子)
2004年 春号(第7号)…さぁ、がんばろう!
さぁ、がんばろう!
院長 岡村理栄子

最近、季節がはっきりせず、夏に寒かったり(そのおかげで今年は花粉の成長が悪く杉花粉症の患者さんも今年は楽でしたね)、春に急に暑くなったりして体調が悪くなる方が多くて困ります。

とはいっても、皮膚科医が忙しくなる季節になりました。なぜ、気温が上がると忙しくなると思われますか?一つには、気温が上がると細菌が増えやすくなる為です。皮膚の表面には正常でも、ある程度の菌がいるのですが、ちょっとした傷にそれが入り込み増殖して化膿して、とびひや、おできになります。

細菌によるものですから抗生物質を飲んだり塗ったりすれば治るのですが、痛いし、油断すると人にもうつしてしまいます。けがをしたらすぐ丁寧に洗い、病気の部分を触ることになる手もしっかり洗いましょう。

次に多いのが汗によるアトピー性皮膚炎などの皮膚炎の悪化です。汗そのものでもかぶれますが(Tシャツの文字のところだけ汗が吸われずに文字の型にあせもができてきた幼いお子さんがいました)、汗をかくと皮膚についた色々な物質が汗に溶けて皮膚の中まではいり易くなります。

アトピー性皮膚炎のアレルギーの原因になる家ゴミやダニの死骸も入り込み易くなります。汗をかいたらこまめに拭くこと、暑い日や運動をする日には出かける前に入浴しておくと良いでしょう。特に金属は汗に溶けやすく、時計、アクセサリー、ベルトの金具でかぶれるのは、夏の間に生じ易くなります。

虫刺され、草花によるかぶれ、日光皮膚炎などその他にも夏に多くなる病気が皮膚科は多くあります。中には一年中あるのに夏だけしか皆さんが気にしない水虫(冬のうちに治せば楽です)、夏になり露出部が多くなるので気付いた皮膚のほくろやいぼなど…夏は皮膚科医は大忙し!がんばります!

”メラニンをトレチノンで掻き出し、ハイドロキノンで作らなくする!”
lightbulb_outlineまた、従来通り以下の治療も当院では行っています。ご相談ください。
(健康保険でできるものと、自費のものがあります)
ケミカルピーリング ニキビ跡、浅いしみ、浅いしわ、くすみ
CO2レーザー ほくろの切除、眼の下のブツブツ(汗腺腫)
液体チッ素 老人性色素斑
切除 ほくろの切除、くびのブツブツ(はさみで簡単に)
ビタミンC内服 肝斑(若い方のしみ)やくすみ
特別な高濃度ビタミンC外用 しみ、しわ、くすみ
ハイドロキノン軟膏、トレチノン軟膏 しみ、しわ